KIMG1723-1














雪が消えれば

いつものように

土に染み込んでいき

空に吸い込まれていく

はずの気持ちが

はぐれた迷子のように

まわりを見まわしている

その迷子も

ちょっと目を離せば

どこかに行ってしまうだろう

そうやって 優しいふりをして

手を差し伸べることさえ

できるはずもなかった

なんのことはない

迷子同士が

駆けまわっていた

だけなのだから



kiyosuke





シンキングタイム(仮)について