ココログ版きよすけの悠々備忘録より転記
僕は以前、“芝居”に携わっていたことがあります。
いわゆる演劇というやつです。
高校を卒業後、1年間だけ大学生をやっていた時期があり
サークル活動として演劇研究会に所属していました。
学園祭など年に何回か公演があって、毎公演2本くらいの
演目が立ち上げられ、それぞれの立場で準備が進められます。
キャストとも呼ばれる役者達、音響班、照明班、衣装や小道具
を作成する美術班、舞台装置を作成する装置班、広報・運営を
担う制作班などがあって、僕は基本的に装置班員として工具を
操り資材と格闘する毎日でした。
人数の関係もあり、各班とも作業をしながら役者として稽古も
やることも多いのですが、本業の勉強と同じくらい充実した毎日
だったように思います。
その後、事情があって大学を後にすることになったのですが
その1年間で1度だけ、僕も役者として出演する機会があり
いい経験と思い出になりました。
役名は、“パロの王”
名前はなんとなく(-o-;)・・・という感じですが
治世と威厳、そして愛との葛藤に苦しむ男という
ひじょーにやっかいな役どころなんですよ!
まぁそれはいいとして、前置きばかり長くなりました。
演劇では音楽も重要な要素を担っていますが、
当時は無我夢中だった僕が、出演した舞台の音楽の中で
最も印象に残っている音楽といえば・・・
劇中のシーンで流れる曲ではなく、全部終わった後の
カーテンコールの曲でした。
それが、渡辺美里さんの『10 years』という曲です。
大江千里さん作曲によるリズミカルなイントロは
陽気というよりも懐古的な響きをもっています。
あれから10年も・・・
これから10年も・・・
気がつけば僕もあれから10数年。
自分なりの心の持ちよう、心のあり方は
決して満足のいくのもではないけれど
納得はできるものかもしれません。
そして、これからも
パロの王のように迷いながら
納得できる生き方を見つけていきたい
・・・と思っています。